INTRODUCTION
私たちは、100年以上にわたる製法で、
人の手を介し、板ふのりをひたすらに作り続けます。
こだわりの製法をどうぞご覧ください。
STEP 1
原藻を水槽に入れる
板ふのりは、年に一度7月中旬から8月上旬にかけて製造します。
明るくなった午前5時前に起床し、6時前には作業を開始します。
まず、ふのりが乾燥しているので、水槽の中に入れ元に戻します。
この際、余分な塩分やごみを洗い落します。
STEP 2
カゴに原藻を入れ水洗い
脱塩を促すためカゴに移して再度水洗いをします。
次の工程のために適度な量をここで調整します。
STEP 3
漂白作業
ふのりを漂白し色を落とします。
熟練の技術と勘が重要になります。
STEP 4
型枠入れ
あらかじめ分けたカゴのふのりを「手編みのむしろ」に移し、
型枠を使用し板状にします。
ここから「板ふのり」という名前が生まれたと言われています。
※手編みのむしろはなかなか手に入らない貴重な物です。
機械打ちのむしろは目が細かいため、適していません。
STEP 5
水打ち
急激な乾燥を防ぐため、その日の気候により、2~3回水打ちをします。
水打ちの回数や水量は、ふのりの種類やその日の気候により異なります。
漂白作業同様、頼りになるのは熟練の技術と勘です。
7月中旬から8月上旬にかけての日差しが最も強い時間帯の炎天下の中での作業です。
STEP 6
貝殻・ゴミの除去
これまでの工程で除去しきれなかった貝殻やゴミを除去します。
機械ではできないので、1つ1つピンセットで丁寧に取り除きます。
STEP 7
乾燥(位置替え)
粗ゴミ除去後はじっくり乾燥させます。
乾燥を促すため、「むしろ替え」を行います。
むしろ替えとは
同じ場所で乾燥させていると下地に水分がたまることから、
一定時間後に乾燥場所を移動させることです。
STEP 8
取り込み
乾燥が十分確認できれば、取り込みます。
その後、むしろから板ふのりを外し、
1枚1枚丁寧に最終加工・チェックを行い福井へ発送します。
STEP 9
最終チェック
福井に届いた板ふのりを改めてチェックします。取り残した貝殻やゴミがないか確認し、所定の大きさに折りたたみ、出荷します。
現在ではご要望があれば小分けにも対応致します。